
読みもの
2025.08.018月の選書 #10
ひと
小野寺史宜

読みもの
8月の選書 #10
ひと
小野寺史宜
月刊無職5期ライターのタッキーです。
相変わらず厳しい暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
蝉の鳴き声・夕暮れ時の空と雲・屋台で食べるじゃがバターの味――こうした風情を堪能できる夏が四季の中でいちばん好きです。
お盆が近づくこの時期、日々の喧噪から離れて「これまで」と「これから」に思いを馳せる方も多いかと思います。
そんなひとときにおすすめしたいのが、小野寺史宜さんの小説『ひと』です。
この物語の主人公は、両親を亡くし、大学を辞め、人生の土台のすべてが崩れてしまった20歳の青年です。
所持金も目標もなく頼れる人もいない、そんな「何もない」状態から、ひとつの小さな縁がきっかけで再び人と繋がり、人生を再び歩んでいくという物語です。
この物語には、冒頭以外は大きな事件や展開といったものはありません。
だけど人と出会い・支えられ・そして誰かを支える中で、少しずつ前を向いていく姿が描かれています。
その中で主人公が語るこんな言葉がありました。
「急がないが、とどまらない。そんなふうにやっていけたらいい。先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きている」
この言葉の中に込められた静かなる決意や優しさにとても心温まりました。
キャリアの途中で立ち止まっている時・将来が見えずに不安な時・孤独感に心が潰されそうな時――そんな状況にいるすべての人の胸の中に、そっと届く温かい言葉です。
焦らず生きること・今を大切に生きること・人とのつながりを大切にすることの価値を教えてくれる。そんな一冊です。
お盆期間の読書の1冊として、ぜひ読んでみてください。
そして読み終えた後、きっと温かいコロッケが食べたくなると思います。

読みもの
2025.08.018月の選書 #10
ひと
小野寺史宜

読みもの
8月の選書 #10
ひと
小野寺史宜
月刊無職5期ライターのタッキーです。
相変わらず厳しい暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
蝉の鳴き声・夕暮れ時の空と雲・屋台で食べるじゃがバターの味――こうした風情を堪能できる夏が四季の中でいちばん好きです。
お盆が近づくこの時期、日々の喧噪から離れて「これまで」と「これから」に思いを馳せる方も多いかと思います。
そんなひとときにおすすめしたいのが、小野寺史宜さんの小説『ひと』です。
この物語の主人公は、両親を亡くし、大学を辞め、人生の土台のすべてが崩れてしまった20歳の青年です。
所持金も目標もなく頼れる人もいない、そんな「何もない」状態から、ひとつの小さな縁がきっかけで再び人と繋がり、人生を再び歩んでいくという物語です。
この物語には、冒頭以外は大きな事件や展開といったものはありません。
だけど人と出会い・支えられ・そして誰かを支える中で、少しずつ前を向いていく姿が描かれています。
その中で主人公が語るこんな言葉がありました。
「急がないが、とどまらない。そんなふうにやっていけたらいい。先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きている」
この言葉の中に込められた静かなる決意や優しさにとても心温まりました。
キャリアの途中で立ち止まっている時・将来が見えずに不安な時・孤独感に心が潰されそうな時――そんな状況にいるすべての人の胸の中に、そっと届く温かい言葉です。
焦らず生きること・今を大切に生きること・人とのつながりを大切にすることの価値を教えてくれる。そんな一冊です。
お盆期間の読書の1冊として、ぜひ読んでみてください。
そして読み終えた後、きっと温かいコロッケが食べたくなると思います。